「東北⇔関西 被災障害者クロストーク」

「東北⇔関西 被災障害者クロストーク」<前夜祭>

11.22(火)17:00-19:00 会場:山西福祉記念会館小会議室
講師:被災地障害者センターみやぎ 井上朝子さん 及川智さん
被災地障害者センターふくしま 白石清春さん
南相馬市デイさぽーと・ぴーなっつ 青田由幸さん

司会:牧口一二(ゆめ風基金代表理事) 

11.23の「東北⇔関西 ポジティブ生活交流祭」のパネリストとして、東北3県(岩手・宮城・福島)から4名の障害当事者・支援者をお招きしました。
またこのおまつりに合わせて、上記の3県より30人もの方々が来阪されました。

この8ヶ月、関西から続けてきました被災障害者支援からつながった縁でもありますし、また震災以降、東北3県の障害当事者や支援者が初めて一堂に会する機会になりました。

おまつりの前夜祭である11.22。
「東北⇔関西 被災障害者クロストーク」としまして、宮城県・福島県の現状を講演していただきました。
少規模ながら、じっくりと耳を傾けるような機会となりました。

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<宮城県仙台>被災地障害者センターみやぎ 井上朝子さん 及川智さん
4月に被災地障害者センター宮城を立ち上げる。
被災後、避難所は障害者が使える状況ではなく、居づらいので、事務所で寝泊まりしていました。
全国からボランティアや物資がその拠点として仙台に集まる。
ボランティアが被災現地や避難所をまわり、段々、状況把握していきました。
地域の中にみんなが使えるようなヘルパー派遣事業所はない。
障害当事者はみんな親と同居か施設入居。
宮城県内に北は登米、南は渡利、あと石巻に被災地障害者センター拠点つくり。
地域に障害者みんなが集える場所つくりを。
石巻には10月1日に拠点を設立

<福島県郡山>被災地障害者センターふくしま 白石清春さん 
通所の方が二本松から郡山に避難。
郡山で12月1日に交流会予定(クレープつくったり、やきいもをふるまう)
やきいもは他地方から仕入れました。
郡山には、10月の台風で他地域から避難されてきた方々もおります。
仮設に住んでいる子どもたちの勉強する場をつくる。
神奈川県相模原に福島から避難するサテライトを準備中。
12月18日〜20日に少人数で第一回避難訓練を敢行。
2012年2月には集団で、実施。
福島から出たくない人も多い。

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<福島県南相馬>南相馬市デイさぽーと・ぴーなっつ 青田由幸さん
南相馬市は原発の近くにあります。
人口7万人のうち、一旦は避難しましたがいまは4万人が戻ってきて生活しています。
子ども連れは戻ってきていません。
移転していった人のなかには南相馬出身ということを伏せたい方も多くいます。
障害者、高齢者も仮設住宅に入り始めております。
仮設には、障害者、高齢者が優先に入居。
しかし阪神淡路大震災や新潟中越地震で用いた古いバージョンのプレハブが多く、スロープさえも付いていない。
後から入居した一般の方は新しいバージョンという矛盾も起きている。
また障害者、高齢者は避難所では住めないので、自宅のある地域に。
放射能でコミュニティ崩壊。若者がいない、マンパワーはなし。
例)新しいヘルパーさんが来られたら70代だった。
今まで介護を使わなかった人の利用が増えた。
結果、ヘルパーの訪問機会を間引きし、均等に派遣。
例)週4回訪問介護を受けていたが、現在は週1〜2回に削られている。
放射能、除染ではなく移染と呼んでいる。
山から流れて、河口が高い。
住民、働かない。アルコール中毒などの問題も顕在化。

南相馬でいちばん大きな障害者施設。300人の入居者と千葉県鴨川のホテルに移動。
300人分の賠償問題を盾に福島県と揉めている。
内部での虐待も問題になっている・・ネグレストや詰め込み。
行政も指導を行なうが、賠償や支援がないとの理由で話しが動かない。
福島では重度障害者は全部、施設。
行政的には、施設があってよかったよねというような発想。
自立するためには郡山の白石さんの協力が必要であった。
自立生活センターなどとつながらないと施設へ。
震災後はバラバラに、他県の施設へ。
一時的に避難所へ障害者。しかし24h車イスに座りっ放し。
トイレを我慢するため、水分採らない。

・・・・・・
時間が足りなくなるほど、濃密な現地で感じておられる生の声を聞くことができました。
詳細や続きは、11.23の被災地報告会に持ち越しましたが、本当に大阪で話しをしてもらったことを深く胸に刻み込まれます。

報告A「街中被災シミュレーション」

11.23「東北⇔関西 ポジティブ生活文化交流祭」報告A

都市と被災とマイノリティ第一弾「街中被災シミュレーション」

「自分が助かることが出来なかったら、誰も助けられへん」
(参加者の男性が高校生参加者へ)

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都市で生活しているわたしたちは、仕事で、買い物で、用事等で街中で被災することを想定しなければなりません。
また被災したときに自分ひとりではなく、子どもといることもあれば、高齢者・障害者・外国人等様々な事情の方と一緒にいることも考えられます。

今回はボランティア養成講座としまして「身体障害〜車いすを常時使っている方」と街中で被災したらという設定でのシミュレーションを行ないました。

@まず扇町公園に集合しての事前説明
当日、障害当事者ナビゲーター3名にスタッフナビゲーター2名、ボランティア、参加者併せて43名の方が参加されました。
障害当事者ナビゲーター3名がリーダーとなり、13〜15人班を3つ構成し、3コース実施しました。
Aコースが扇町〜東梅田エリア
Bコースが扇町〜天神橋筋エリア
Cコースが扇町〜中崎町エリア

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A街中探索
電動車いすのナビゲーターが2名。手動車いすのナビゲーターが1名。
手動車いすの方のチームでは、交代で車いすを押す体験も行ないました。

街中を歩きながら、参加者・ナビゲーター共々、気がついたことをお互いに確認しあいました。
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交通標識(一方通行とか一時停止)のバーとなっている白いポールには銀色のシールにナンバーが。
緊急時、警察や救急に電話して場所を伝えるときに、このナンバーを言えばいいそうです。
(ナビゲーターからの豆知識)

Bグループワーク
街中探索終了後、扇町公園に隣接しています山西福祉記念会館に会場を移動。
スタッフナビゲーターの下、グループごとにふりかえりを行ないました。
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出てきた内容としまして、緊急時のトイレ・・女性や障害者は都市ならホテルやコンビニも開放しているはずだから日頃から確認しておこう。
携帯が機能しなくなったら、公衆電話が必需?常に10円玉必要?
商店街を歩いたが、被災時はどうなの?ガラス降ってくる?人通りが多すぎる?
でも人通りが多いところを避難する方がいいのかな?
人があふれるような大通りも確認。
コンビニ前や商店街入り口〜中等のスポット毎に立ち止まって、確認。
逃げている最中に車いすの人と一緒だったら?脇道〜イザというときの逃げ道を知っていたら。
街中に結構、介護事業所あるんだ・・トイレ等貸してもらえるのかな?

また東北被災地へ実際にボランティアで行かれた参加者も多く、津波のときの逃げ方や東北の様子も意見としてあがりました。

そして、参加者の男性が一緒の班になった高校生に「自分が助かることが出来なかったら、誰も助けられへん」と言われてました。

今回の体験を活かしての第二弾を来年3月25日に行なう予定です。

報告@「東北⇔関西 ポジティブ生活文化交流祭」

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2011.11.23(水祝)「東北⇔関西 ポジティブ生活文化交流祭」のご報告

数日前より天気予報では60%雨となっておりましたが、昼過ぎに少し降っただけで、無事に全プログラムを終了することができました。

当日は、会場に5000人の方がお越しいただきました。
東北から障害者・支援者が30人。
震災以降に東北から関西へ転居してきた方々が50家族200人。

会場の至るところで「東北⇔関西」の交流が数多く産まれました。

このおまつりを通して、わたしたちがここ関西からできることをあらためて確認できたのではないでしょうか。

本当に多くのみなさまのご参加、ご協力により、このようなおまつりを盛大に開催することができました。
この場を借りて、厚く御礼を申し上げます。
みなさま、ありがとうございました。

次回は2月24日(金)25日(土)に應典院(大阪市天王寺区)でのシンポジウム
3月25日(日)山西福祉記念会館にて、都市とマイノリティ〜大避難訓練
を予定しております。

※「東北⇔関西 ポジティブ生活文化交流祭」各プログラム詳細報告は随時、upしていきます。